おいしいドリップコーヒーを入れるための抽出時間について
おいしいドリップコーヒーを入れるためには、適切な抽出時間でコーヒーを落とす必要があります。
たとえば、抽出時間が長すぎれば、コーヒーに含まれる嫌な成分が、コーヒーエキスと一緒に抽出されます。
コーヒー豆に含まれる雑味やエグ味、イヤな苦みや渋みなどが、コーヒーの味を悪くするわけです。
逆に、抽出時間が短すぎれば、コーヒーの旨みが引き出されず、魂が抜けたような味となってしまいます。
適切な抽出時間でコーヒーを落とすことは、味の良し悪しを決める上で不可欠な要因なのです。
ドリップコーヒーの抽出時間の長さは、さまざまな条件によって変化します。
まずは、自分がイメージする「コーヒーの味」が出発点となります。
まろやかな苦み、深みやコク、ある程度の「濃さ」を求めるのなら「焙煎の深い豆」を使用します。
焙煎の深いコーヒー豆を使用した場合の抽出時間は、「長め」になります。
一方、さわやかな酸味のコーヒーを求める場合は、比較的「浅い焙煎の豆」を使用します。
その場合は、さっと落とす必要がありますので、逆に抽出時間は「短め」となるわけです。
また、苦味を求めるコーヒーの場合は、「お湯の温度」をグッと低くします。
その分、じっくりと抽出するようになりますので、抽出時間は長くなるわけです。
酸味のコーヒーなら、お湯の温度を高くしますので、その分、抽出時間は短めとなります。
このように、「求める味」「コーヒー豆の焙煎度」「お湯の温度」という3つのポイントによって抽出時間に変化が必要になるのです。
コーヒーの抽出時間の目安
まあ、そうは言ってもコーヒーの抽出時間を知りたい方も多いと思いますので、一応の目安を書いておきます。
一般的に、一杯だてで、苦味の強めのコーヒーを入れる場合、コーヒー豆のグラム数は14〜18gくらいでしょう。
そこへ80℃前後のお湯をゆっくり点滴で注いだとして、だいたい3〜3.5分で落としたいところです。
(コーヒーの量は40〜50t程度)
逆に、酸味系のコーヒーの場合、豆の量は少なめで11〜15gくらい。
そこに90℃前後のお湯を細めに注いだとして、だいたい2分以内で落とすと間違いはないでしょう。
(コーヒーの量は、100〜120t程度)
実際は、どちらの場合も様々な要因が絡んできます。
ですから、まずは自分で入れて味を確かめ、それから抽出時間の調整をかけていきましょう。
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