コーヒー豆の賞味期限について
「コーヒー豆は賞味期限が過ぎても飲める!」
・・・ということを平気で言いながら、賞味期限切れのコーヒー豆でコーヒーを淹れて、ふつうに飲む方がいらっしゃいます。
「コーヒー豆の賞味期限は切れても大丈夫ですかぁ〜?」
みたいな質問を、先日もいただいてあまりにガックリ来たので、この記事を書くことにしました。
賞味期限というのは、食品などを保存に問題のない環境に置きながら、その味や風味、安全性などの品質維持が出来ると保証されている期限のことですね。
では、市販のコーヒー豆は賞味期限が過ぎても大丈夫なのでしょうか?
コーヒー豆の賞味期限に対する誤解
結論から先に言うと、市販のコーヒー豆に表記されている賞味期限は、「おいしくコーヒーが飲める期間」ではありません。
まあ、当たり前過ぎる話で恐縮ですが・・・
コーヒー豆の鮮度については、このサイトで何度も口を酸っぱくして言わせていただいています。
そもそも、ただでさえ鮮度保持が難しいコーヒー豆を、数カ月間も保存しておいて、おいしく飲むなんて無理な話です。
市販のコーヒー豆に表記されているのは、あくまでも「飲んでも問題はありません」という意味ですからね。
「問題はない」というのは、飲んでもお腹が痛くなったり、具合が悪くなったりといういわゆる「問題」が出てくることはないということです。
まちがっても「おいしく飲める」なんて勘違いはしないでくださいね。
ちなみに、賞味期限切れの食べ物を食べた経験のある方は分かると思いますが・・・
開封されていないパック物の食品などの場合、少しくらい賞味期限が切れていても、食べることはできるはずです。
ただ、その場合も「食べても問題はない」というレベルだと思います。
まして、嗜好品であるコーヒー豆は「飲んでも問題はない」では、問題が大アリなわけです。
つまり、心から「おいしい〜」と感じられないと、コーヒーとしての役割がそもそも果たせないと言えるわけですね。
コーヒー豆の賞味期限で忘れてはいけないこととは?
コーヒー豆の賞味期限を考えるのに、もう一つ忘れてはいけないことがあります。
それは、コーヒー豆が「豆の状態」なのか、「粉の状態」なのかによって、鮮度に違いがあるということです。
表記されている賞味期限は、「粉」でも販売されていますから、粉の状態で保存された場合の期限ということでしょう。
コーヒー豆は粉の状態と豆の状態では、鮮度保持のレベルが恐ろしいくらいに違います。
当然、おいしく飲める期限というのも、ものすごく違うはずなんです。
しかし、市販のコーヒー豆には「豆でも粉でもどちらでもこの期限」という感じで表記がされています。
つまり、ドリップコーヒーをおいしく飲むという観点からは、賞味期限というものも、あまり当てにはならないわけです。
・・・とまあ、いろいろと書きましたが、「ドリップコーヒーをおいしく飲む」ということに関心がない方は、賞味期限切れのコーヒー豆でも「問題」はないと言えるでしょう。
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