コーヒー豆の保存方法は、どうすれば良いの?
コーヒー豆の保存方法は、どうしていますか?
ほとんどのコーヒー初心者の方は、スーパーなどで、適当に選んだコーヒー豆を買ってくるケースが多いと思います。
すでに、コーヒーミルで挽かれて粉状になったコーヒー豆の袋を開けて、とりあえず一回淹れてみる。
その後は、袋の口をセロテープや、輪ゴムなどで止めて、引き出しや棚に入れて保存しておく。
まあ、そんなコーヒー豆の保存方法が多いのではないかと思います。
え?自分がまさしくそれですって?
ハイ、それはまさしく「ヤバ過ぎるコーヒー豆の保存方法」です(笑)
まず、コーヒー豆の保存をする際に知っておいて欲しい重要なポイントがあります。
それは、コーヒー豆は、一般的に考えられているほど「日持ちしない」ということです。
多くの方は、ここをかなり誤解されています。
まあ、でも今の日本のコーヒー事情から考えると、ある意味しかたがないんですよね。
なぜなら、スーパーに行くと、ずっと棚に置きっぱなし(?)のコーヒー豆がたくさん並んでいて、賞味期限3カ月なんて平気で書かれていますから。
でも、この部分が、コーヒー豆の鮮度に対するそもそもの誤解なんですよね。
コーヒー豆の保存期間はどれくらい?
では、本当の「コーヒー豆の保存期間」って、どれくらいなのでしょうか?
ちなみに、これは「おいしくコーヒーが飲める保存期間」という意味になります。
まちがっても、「そのコーヒー豆でコーヒーを淹れてもお腹が痛くならない」というレベルの保存期間のことではありません(笑)
なので、誤解のないようにしてくださいね。
それくらい、日本における「コーヒー豆の鮮度」は誤解されているのです。
では、あらためてコーヒー豆の保存期間をお伝えします。
常温保存のコーヒー豆なら、焙煎してから、せいぜい「1カ月」といったところでしょう。
冷凍保存なら、冷凍庫に入れっぱなしで「半年」くらいは持つと思います。
もちろん、コーヒー豆は「豆の状態」で保存をすることが大前提です。
これは、常温保存であっても、冷凍保存であっても同じです。
飲む時に、飲む分だけのコーヒー豆を挽くようにするというのが、基本なんですね。
これを徹底するだけで、コーヒー豆の保存期間がまったく違います。
ちなみに、冷凍保存の場合は、一度凍らせた豆を常温で放置すると、結露によって豆の状態が一気に悪くなります。
なので、その日に飲む分のコーヒー豆だけを出して、あとは冷凍庫にすぐ戻すようにしてください。
コーヒー豆の保存期間は、コーヒーミルがあると超長持ちします
中には、コーヒーミルを持っていないという方もいらっしゃると思いますが、その場合は、ぜひご購入を考えてみてはいかがでしょうか?
最近は、安いものだと数千円でコーヒーミルは売ってます。
コーヒー豆の鮮度を保てるのはもちろん、毎回挽き立てのコーヒー豆が楽しめるという意味でも、決して高い買い物ではないと思いますよ。
コーヒーミルのことについては、また別の機会に書いてみたいと思います。
ちなみに、僕は、ナイスカットミルという据え置きタイプの電動ミルを使っています。
もうかれこれ25年以上使っていますが、いまだにバリバリ現役で使っています。
コーヒーの鮮度、おいしさ、長く使える等々・・・いろいろな面で最高のコスパと感じていますよ!
コーヒー豆を豆のまま保存する理由は?
ところで、なぜ、コーヒー豆は「豆の状態」で保存する必要があるのでしょうか?
一番の理由は、「豆の状態」と「粉の状態」の「表面積の違い」です。
コーヒー豆は、挽いた瞬間から、豆の状態とは比べ物にならないくらい表面積が広くなります。
表面積が良く分からないという方のために、少しご説明すると・・・
たとえば、単純な話しで、1粒のコーヒー豆を「半分」に割ると、割った断面の分だけ表面積は増えます。
それをさらに半分に割って「4分の1」にすると、その断面の表面積が増える。
それを割ると、またさらに表面積が増えて・・・と、ドンドン表面積が増えることが分かると思います。
そのため、粉の状態と、豆のままの状態では、コーヒー豆の表面積が、数百倍〜数千倍も違ってしまうのです。
表面積が広くなると何がいけないのかというと、空気(酸素)に触れる面が、圧倒的に増えるからです。
コーヒー豆は空気(酸素)にふれた瞬間から、酸化して劣化が進んでいきます。
そのスピードが数百倍、数千倍のレベルで違うため、コーヒー豆は、豆のままの状態で保存することが不可欠なのです。
コーヒー豆の保存容器はどうする?
コーヒー豆の保存方法でよく疑問に思われるのが、コーヒー豆を入れておく保存容器についてです。
コーヒー豆の保存容器を選ぶときのポイントは、2つあります。
一つ目が、容器の密閉度、二つ目が、遮光性です。
それでは、順番に見ていきましょう。
密閉度とは、読んで字のごとしです。
コーヒー豆の保存容器に豆を入れた時、外気に触れる事がなく、しっかり密閉された状態であるかどうか?ということです。
よく見かけるのが、コーヒー豆が入っていた袋の口を輪ゴムなどで止めて、そのまま保存するというパターンです。
袋が密閉されているから問題ないという方もいるかと思いますが、実は、輪ゴム程度の密閉度では、コーヒー豆の保存には適さないのです。
コーヒー豆の保存容器は、外気を完璧に遮断できる密閉度の高いものを選びましょう。
コーヒー豆を劣化させてしまうもう一つの原因に「光」があります。
開封した袋に入れたままのコーヒー豆が、光を通してしまうのは容易に想像できますね?
また、密閉度が高くても、光がどんどん入って来る容器ってあります。
そのため、ガラス容器などは、コーヒーの保存容器としては、あまりおすすめではありません。
コーヒー豆の保存容器のおススメは?
以上のようなことからも、コーヒー豆の保存容器は、密閉度が高くて、光を通さないものがおススメということになります。
じゃあ、具体的には、どんなものを選べばよいのでしょうか?
僕が、コーヒー豆の保存のためにおススメしたい、日本に古来からある、優れものの保存容器があります。
それが、あなたも良くご存知のあの容器・・・
そう!「茶筒」です。
え?あのお茶を入れておく茶筒のこと?と思われたかも知れませんね。
ハイ、日本古来の茶筒には、実は、ある秘密が隠されているんですよ。
※ちなみに、ウチではこんなタイプの茶筒を使っています^^
それでは、コーヒー豆の保存容器に適しているかどうかの前に、「茶筒」そのものを、想像してみてください。
あなたも、何度となく「茶筒のフタ」を閉めたことってあると思います。
その際、茶筒のフタが閉まる時に、ちょっとした抵抗があることを覚えていますか?
茶筒って、少し力を入れて、フタをグッと押し込む感じで閉めると思います。
その時、「プシュッ!」・・・という、空気が抜ける音がしますよね。
あれが、容器内の空気を押し出した音なのです。
つまり、茶筒は、ふつうの密閉容器よりも、内部に気圧がかかることで、さらに密閉度が高くなるのです。
そして、キチンとした茶筒は、金属で作られていて、光を通しません。
(※プラスチック製のものはダメですよ〜ちなみに^^)
つまり、茶筒は、密閉度と遮光性という2つを兼ね備えた、すばらしい保存容器なのです。
もちろん、お茶の葉が入っていた茶筒だと、匂い移りが心配ですよね。
なので、コーヒー豆の保存容器として、未使用の茶筒をホームセンターなどで購入すると良いでしょう。
中に、乾燥剤を入れておくと、さらに保存状態が良くなりますよ。
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