ドリップコーヒーの入れ方 蒸らし
ドリップコーヒーをおいしく入れるために、蒸らしは不可欠な工程です。
もしかしたら、初心者の方で「蒸らし」をご存知ない方もいらっしゃるかも知れないので、一応ご説明します。
「蒸らし」とは、ドリップコーヒーを入れる際、1回目のお湯を注いだ後に少しだけ注湯を休み、コーヒー豆が膨らむのを待つ工程のことです。
蒸らしをキチンと行うことで、コーヒー豆がしっかりと膨らんで「エキス抽出」の準備が整います。
すると、2回目の注湯を行ったところから一気に旨味が抽出されます。
結果的に、おいしいドリップコーヒーが出来上がるわけです。
逆に、キチンと蒸らしが行われていないとコーヒー豆の旨みが抽出されず、魂が抜けたようなコーヒーが出来上がります。
で、良く聞かれるのが、この蒸らしの時間です。
一般的には、30秒とか40秒とか、人によってはもっと長くという言う方がいらっしゃいますね。
だけど、実をいうと蒸らしの時間は、以下のことに左右されます。
- 自分の目指すコーヒーの味
- コーヒー豆の焙煎度
- コーヒー豆を挽いた粒の粗さ
まず、1番目の「自分の目指すコーヒーの味」で蒸らしの時間は変わります。
深みのある苦味のコーヒーなのか?
さわやかな酸味のあるライトなコーヒーなのか?
によっても違うわけですね。
苦味を出したい場合は、蒸らしの時間は少し長く取る必要があります。
逆に、ライトな酸味のコーヒーにしたい場合は、少し短めにします。
2番目の「コーヒー豆の焙煎度」は、1番目の「目指すコーヒーの味」につながるところがあります。
焙煎度が深ければ、苦みが強いコーヒーですし、浅ければ酸味を出したいコーヒーだからです。
焙煎が深いコーヒー豆は、蒸らしの時の豆の膨らみ方が若干ゆっくり目です。
あと、湯温も低めに取りますので、さらにゆっくり目です。
苦味のコーヒーを目指す場合は、さらにじっくり蒸らす必要があるのです。
最後に、3番目の「コーヒー豆を挽いた粒の粗さ」ですが、これはコーヒー粉末の持つ「表面積」の違いですね。
粗挽きの場合は、表面積がせまくてお湯が触れる面が狭いので、ちょっと短め。
細引きの場合は、表面積が広くてお湯が触れる面が広いですから、ちょっと長めです。
・・・とまあ、いろいろと書きましたが、要するに・・・
「蒸らしは時間で測るものではない」
ということです。
自分でお湯を注げばコーヒー豆は膨らみます。
その膨らみ度合いを見ながら、毎回自分で微調整していくわけですね。
豆の膨らみ方を見ながらコーヒーを味見すると、毎回大きな発見があります。
これが、またドリップコーヒーを入れる楽しみの一つでもありますので、良く見ながらやって見て下さいね。
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