ドリップコーヒーをスーパーで買っておいしく飲めるか?
ドリップコーヒーをスーパーで買って来ておいしく飲めるかどうか?
・・・と初心者の方に質問されたことがあります。
ちなみに、ここで言っているスーパーで買ってくるというのは、すでにドリップされたコーヒーをスーパーで買うという話ではありません。
スーパーでコーヒー豆を買って来て、自分でドリップコーヒーを入れるという意味になります。
では、スーパーのドリップコーヒーのことについて、初心者のためにご説明しましょう。
ドリップコーヒーをスーパーで買ってはいけない?
まず、ドリップコーヒーの豆をスーパーで買うことについてご説明しましょう。
これについての答えは、たった一言で終わります。
その辺のスーパーでドリップコーヒーの豆を買うことは、あまりおススメできません。
少なくとも、僕が知っている限りの「その辺のスーパー」の話です(笑)
じゃあ、それはなぜでしょうか?
これには、2つの理由があります。
まず一つ目の理由が、スーパーのドリップコーヒーの豆は「粉の状態」で販売されていることが多いということです。
コーヒー豆は、豆の状態からグラインダー(コーヒーミルのこと)を使って粉の状態に挽かれますよね?
これは、初心者の方にもなじみのある話だと思います。
しかし、ドリップコーヒーに限らず、コーヒー豆というのは、挽かれた瞬間から「劣化スピード」が一気に加速します。
どんなことが起きるのかというと、まず豆の表面積が一気に広がります。
そのレベルは、何千倍とも何万倍(いや…もっと?)にもなるわけです。
そのため、酸素に触れる面がケタ違いに広くなることにより、酸化のスピードが恐ろしく早まってしまいます。
そんな状態になった「粉のコーヒー豆」を持ち帰っても、挽いた時の鮮度は、1日も持たないでしょう。
ドリップコーヒーはスーパーで豆を買って、家で挽けばよい?
じゃあ、ドリップコーヒーの豆を挽いてない状態で買って来て、家のコーヒーミルで、毎回挽けば問題ないんじゃない?と思う方もいるでしょう。
ところが、それがドリップコーヒーの豆をスーパーで買ってはいけない2番目の理由に繋がるわけです。
そもそも、スーパーで売っているコーヒー豆は、焙煎日が明確ではありません。
パッケージを見てください。こう書かれているはずです。
「賞味期限:20○○年、●月▲日」
実は、コーヒ―豆って「賞味期限」に書かれているように「1年」とか絶対持ちません!
せいぜい、焙煎してからどんなに長くても1か月が限界です。(ホントは1カ月も無理)
それ以上の日数が経ったコーヒー豆の場合、ドリップコーヒーの腕前がどんなに良くても、美味しく入れるなんて不可能です。
それにも関わらず、その辺のスーパーへ行くと、平然と何カ月も棚に置かれているコーヒー豆があったりするわけですね。
まあ、売り場の人も知らないことなので、仕方ないのですが・・・
あ、でも、ドリップコーヒーの中でスーパーで問題ないものもありますよ。
それは「ペーパーフィルター」です!(笑)
コーヒー豆の「賞味期限」と「おいしく飲める期限」は別物だと思いましょう。
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